治療について
HIFU (ULTRAcel [zíː])は、超音波を高密度に集束させてターゲットをピンポイント加熱することでコラーゲンや線維芽細胞等を新生・活性化するHIFU(高密度焦点式超音波)テクノロジーを搭載した治療機です。
最大の特長は、レーザー、IPL(光治療)、高周波、赤外線などのエネルギーベースの治療機では施術が難しかったSMAS(筋膜)まで非侵襲で効率よく熱を与えることができる点です。
従来は侵襲を伴うフェイスリフト(手術)や糸リフト治療でしか実現できなかった筋膜の引き上げが可能なことから「切らないフェイスリフト」とも呼ばれている治療機です。
期待できる効果
- フェイスラインの改善
- 肌のハリ改善
- ほうれい線の改善
- 小顔
- 二重アゴの解消
HIFU(ULTRAcel [zíː])の4つのポイント
01.コラーゲンの増生
肌のハリや潤いの源となる皮下組織や真皮のコラーゲンを作り出す線維芽細胞は、毎日徐々に減少・緩んでいきます。ULTRAcel [zíː]の照射熱エネルギーはコラーゲン繊維を収縮させるため、施術直後にお肌の引き締め効果が得られます。
また、コラーゲン生成の活性が促されることによって、コラーゲンの新生が最長で6カ月にわたって続くため、中長期的な効果も期待できます。
02.たるんだ筋膜が引き締まる
たるみの原因のひとつに脂肪層と筋層の間にあるSMAS(筋膜)のたるみが見られるようになります。ULTRAcel [zíː]はこの筋膜にピンポイントで熱損傷を与えて筋膜をギュッと萎縮させることで、施術直後から肌たるみの引き上げ効果をご実感いただけます。
03.脂肪細胞も溶解してスリムに
ULTRAcel [zíː]のリニアモードでは、照射ターゲット層を皮下組織の脂肪層に設定すると、その照射熱で脂肪細胞の破壊(溶解)、排出を促します。
リニアモードでは専用HIFUカートリッジの「リニアファーム」を使用し、二重アゴなどの厚い脂肪層をターゲットに脂肪の燃焼を起こします。このドットモードとリニアモードの使い分けによって、患者様一人ひとりに最適化された独自の照射方法や温度で施術できるため、より効率的なたるみ・小顔治療が可能です。
リニアモードの照射一か月後からドットモードが照射可能になるため、併せての照射で高い小顔効果を期待できます。(ただし、ドットモード照射後は組織の修復のためドット/リニア共に六か月以上空ける必要があります)
※リニアモードはドットモードと異なる照射部位、異なるカートリッジを使用します。料金に関しては料金表をご参照ください。
脂肪溶解専用の線状照射HIFU、Linear Firm(リニアファーム)とは
リニアファームは、二重アゴなどの脂肪層に効率よくアプローチするために設計された、線状照射方式によるHIFU(高密度焦点式超音波)テクノロジーを用いた治療法です。
元々リフトアップやタイトニングを目的として開発された点状照射方式のHIFU治療機よりも、脂肪溶解を目的としたリニアファームは、皮下組織(脂肪層)に対して均一かつ一度で広範囲に熱が広がります。
従来のHIFU治療機よりも脂肪溶解に必要な温度での照射ができるのが特長で、二重アゴやブラファット、膝上の脂肪といった局所的なボリュームダウンを求める方におすすめな治療法です。
残したい部位の脂肪まで減らしてしまわないよう、当院では丁寧にカウンセリングを行います。
04.効果が出るのに痛み軽減・麻酔不要
他のHIFU治療機で「痛い」と言われている理由は、コラーゲン再生に必要なタンパク変性が始まる温度を大幅に上回る高熱で照射するため、熱感を強く感じるからだと言われています。
ULTRAcel [zíː]なら、このタンパク変性を引き起こしはじめる温度(60℃)を少し上回る温度(63℃前後)で安定照射できるため、従来機よりグッと痛みが軽減され、麻酔を使用しなくても施術が受けられるようになりました。
(温度のほかに照射焦点の絞り方の違いも痛みの緩和に寄与しています)
※痛みの感じ方には個人差があります。
使用する機材
HIFU
ULTRAcelQ+ から ULTRAcel [zíː]への進化
ULTRAcel Q+の最新モデルの[zíː]は、更に治療効果を高めるために機能面で大幅に改善されています。
目元の小じわ・たるみにも照射可能
眼窩周辺(目まわり)は皮膚が薄いだけでなく照射範囲が狭いため、従来は照射が難しい部位とされていました。
ULTRAcel [zíː]では目元まわり専用に開発した照射カートリッジを搭載することで、目元まわりの細部にわたる気になるお悩みもしっかり治療できます。
施術時間を短縮
ULTRAcel [zíː]の照射速度は、ULTRAcel Q+と比べてLinearでは約1/2の速度まで短縮されました。もちろん効果は従来通り。
全顔3パス施術でも照射時間はたったの5分程度と、筋膜にまでアプローチできるたるみ治療法の中で最も短い滞在時間でご帰宅いただけます。
治療の流れ
カウンセリング
気になる部位を伺い、治療法の提案や医師による診察を行います。施術方法についても詳しく説明いたします。
メイクオフ
メイクをしている場合はクレンジングでしっかりとメイクを落とします。
施術
ジェルを塗布し、照射します。
術後
ジェルを拭き取り、施術後はすぐにメイクをしてお帰りいただけます。
禁忌
- タトゥー、アートメイク上の施術
- 金属糸または金属プレート等を入れている方
- 妊娠している方
- ケロイド体質の方
- アルコール・薬物依存症などの方
- 心臓疾患の方、心臓ペースメーカーなど使用の方
- 創傷、重篤な皮膚疾患および感染症がある方
- 金属アレルギーがある方
- 出血性疾患の方
- 重度の糖尿病・膠原病・透析中・悪性腫瘍などの疾患がある方
- 自己免疫疾患の方
- 顔の美容施術(外科手術の美容整形を含む)後1ヶ月以内の方
※術後1ヶ月経過していても腫れ・赤み・痛みなどの症状がある場合はお控えください。
※糸リフトは金の糸など金属類は治療不可。吸収されるタイプ(ショッピングリフトなど)は3ヶ月後以降治療可能。
副作用、リスク
- 感染
- 熱傷
- 神経麻痺
- 色素沈着
FAQ
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施術時間はどれくらいかかりますか?
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施術内容、照射部位によって異なりますが、全顔のリフトアップ治療の照射時間は平均400ショット照射した場合10~12分程度です。
デザインと照射方法のこだわりに応じて、少し長くかかることもあります。
詳細は医師もしくはスタッフにお尋ねください。
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痛みはありますか?
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痛みの感じ方には個人差がありますが、わずかに熱感があります。
ほとんどの方は麻酔なしで施術が可能ですが、ご心配な方は担当医師にご相談ください。
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ダウンタイムはありますか?
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ありません。施術後すぐにメイクも可能です。
稀に赤み、腫れ、かゆみが伴うことがありますが、これらは一時的な反応です。
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ボトックスやフィラーの後にこの施術を受けることはできますか?
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ボトックスやフィラー注入などの施術を受ける場合、ULTRAcel [zíː]の施術後をお勧めします。担当医師にご相談ください。
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効果はいつ頃期待できますか?
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施術直後から効果を感じることはできますが、2~3ヶ月後にコラーゲンが再構築され、このプロセスは、最長6ヶ月持続します。
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何回の施術が必要ですか?
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1回の施術でも効果的です。
ただ、効果を維持したいとお望みの場合は、継続して施術を受けられることをお勧めします。(半年に1回のペースが目安)
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日焼け肌でもOKですか?
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肌の色を問わず施術を受けられますが、日焼け直後は皮膚が熱を持っている状態ですので思わぬ副作用を招きかねません。
日焼けが落ち着いてからの施術をお勧めします。