金属アレルギーをお持ちの方へのニードル治療(ポテンツァ・ダーマペン等)に関する当院の考え方

クレオビューティークリニック院長の元村です。

昨今の美容医療において、ポテンツァやダーマペンといった「マイクロニードル(針)」を用いた治療は、肌質改善の主流となっています。

当院では現在、金属アレルギーの診断を受けていらっしゃる方へのニードル治療は、一律でお断りさせていただいております。

また、明確な診断を受けていない場合でも、過去にアクセサリー等で「かぶれ」や「かゆみ」が出た経験があり、アレルギーが疑われる方については、当院ではニードル治療の適応可否を慎重に判断するため、皮膚科領域における標準的な診断に基づく評価を重要な判断材料の一つとして位置づけております。そのため、事前にパッチテストを受けていただき、その診断結果のご提出をお願いしております。

「綺麗になりたい」「ポテンツァを受けたい」と願う患者様に対し、なぜ私たちがここまで慎重な姿勢をとるのか。そこには明確な理由があります。

例えば、ポテンツァのチップ(針)にはニッケルが使用されています。金属アレルギーの方が知らずに穿刺を伴う施術を受けた場合、以下のような重篤な副反応を招く恐れがあります。

  • 激しい接触性皮膚炎(赤み、強い腫れ・痒み)
  • 炎症の長期化や、それに伴う化膿(膿)
  • 最悪の場合、消えない色素沈着や瘢痕(跡)として残るリスク

仮にこのリスクが1万件に1件の確率であっても、「患者様の肌に修復困難なダメージを与える可能性がある」という事実は見過ごせません。

しかし非常に残念なことに、カウンセリングの中で、患者様から「他院では問題なく受けられた」「自己責任という説明で承諾した」というお話を伺うことがあります。

そうした経験を持つ患者様に非があるわけではありません。

問題なのは、売上を優先するあまり「自己責任」という言葉を盾に、本来避けるべきリスクを患者様に転嫁して処置を行うクリニックが存在することです。

私たちは、そのようなリスク度外視の処置は、当院が目指す美容医療ではないと考えています。「より美しくなりたい」と努力する患者様に対し、後遺症のリスクを孕んだまま針を刺すことは、医療従事者としての誠実さに欠ける行為だと信じているからです。

安心・安全・納得の上で美を求めるのが、美容医療の本来あるべき姿です。目先の売上のために安全基準を揺るがすのではなく、患者様の「10年後の笑顔」を守れる医療機関でありたいと考えています。

それが当院の掲げる理念である『患者様ファースト』です。

美容医療は常に進化し続けています。今後の臨床現場でのデータ蓄積やエビデンスの確立、あるいはデバイスの改良により、将来的には当院の方針も変わる可能性はございます。

しかし現時点においては、何よりも「安全」を優先し、金属アレルギーをお持ちの方(または疑いのある方)には、針を使わない代替案(ピーリングやレーザー治療など)をご提案させていただきます。

ポテンツァやダーマペンが使用できずとも、『美』を実現することはできます。

皆様の安全を守りつつ、最高の結果を出すための選択であることを、何卒ご理解いただけますと幸いです。

クレオビューティークリニック院長 元村